fluency over accuracy 正確さよりもまずは使ってみる

 

 
伝統的な英語教育では、正確さを追求し、やれ三単現のSがないであるとか、例外的な文法事項であるとかを授業でも教え、テストにも出題してきました。
受験で選抜するための材料としての英語という教科の位置付けであれば理解できないでもないですが、最近の流行の fluency over accuracy で行くならば、教育もそのようになるべきですね。
 
大前研一さんもそのように書いていらっしゃいました。
 
「サラリーマン「再起動」マニュアル」 58ページ
(引用開始)
現に世界の"標準語"はブロークン・イングリッシュであり、英語を学んでいる世界中の人々は"アバウト正しいもの"を繰り返しているうちにうまくなっていくのである。つまり英語教育は、最初のうちはファジィでアバウト正しければ良いのである。
(ここまで)
 
もちろん、中には英語の道を極めたい、きちんとした英語を話したいと思う人もいるわけですが、最初にfluencyを追求してとりあえず日常生活・日常業務に支障が出なくなると、それを正しくしていこうというモチベーションが出てきません。(「化石化」と呼ぶようです)
 
逆に旧来のまずはaccuracy、次にfluencyというアプローチは、なかなか出来るようになっているという感覚がないことから、挫折しやすいと考えられます。
 
間を取った学校教育、また我々成人に於いても、間を取ったアプローチを指向したいものです。
 
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