外国語を学ぶと日本語が伸びる

 
外国語を知らない人は、自国語を知らない
Wer fremde Sprachen nicht kennt, weiß nichts von seiner eigenen.
ゲーテが言ったらしいですが、確かに外国語を学んだことで日本語の力も伸びたような気がしています。
語学力の定義がモヤモヤしている状況なので上手く言えないのですが、日本語に対する感受性が高まったとか(「花見月(はなみづき)」と「花見好き(はなみずき)」の発音の違いに悩むとか)、論理立てて話すようになるとか。
 
それはそれとして。
 

 
外国語を学ぶことで日本語の能力が上がると言うことであれば、グラフの上のA点からB点に動くと言うことになります。
そうであるならば、日本語の能力をA点からC点に引っ張り上げるならば、外国語の能力をB点に引き揚げ易くなるのではないかと考えることができます。
 
これを例えば発想の面から書いているのは三森ゆりか「外国語を身につけるための日本語レッスン」「外国語で発想するための日本語レッスン」(いずれも白水社)であり、古くはカミンズの氷山の法則であり、あるいは山田雄一郎「英語力とは何か」(大修館書店)に出てくる共通基底能力でしょう。
 
これは、「外国語能力は母語の能力を超えられないのだからまずは母語の能力を高めよう」というアプローチではなく、「外国語でやっても母語でやっても良いのだけれどとりあえず母語でやる方が取っかかりが良いから母語でやりましょう」ということだと思います。
 
国語の時間の国文法の授業も、母語を客観的に見る訓練となりその後の外国語の習得に役立っているのではないかと思っています。
 
 
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