虹は何色(なんしょく)?

 
少し間が開きました。虹をどう描こうかと悩んでいたのですが、結局パッとしません。
 

 
虹にはいくつの色があるでしょう。
七色? 六色? 二色?
 
実際には赤外線から紫外線までの間の連続して変化する色の帯には無数の色があるわけですが、虹は七色だと思ってみれば七色に見えますし、六色だと思ってみれば六色に見えます。
 
大学の授業で習ったのは、エスキモーのどこかの部族では虹は「明るい色」と「暗い色」の二色に見えるそうです。
 
言葉/名前を与えることでその事象が他のものから切り取られて輪郭が与えられると言うことです。
 
音楽で例を挙げるとするならば、低いドの音から高いドの音まで、我々は声で連続して音を変化させることが出来ます。
トロンボーンや三味線などもそうでしょう。
しかし、ピアノに於いては、一オクターブの中の白鍵と黒鍵の数の音の名前を与えて切り出しました。
一オクターブの中にはその数しかもはや音は存在しないのです。
 
発音で言えば、「ア」の音から「エ」の音まで連続して音を変化させることが出来ますが、日本語に於いてはそれは「ア」と「エ」の二つの音に分けられます。英語に於いては、「ア」と「エ」の間に曖昧な母音が存在して、三つの音となります。
 
言語によって、意味領域、音の領域に違いがあると理解しておくことは大事です。
 

 
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